永谷元宏の「長沙日語学院 友好の輪
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福島顕二郎の長沙教師録〜未来への道が完成(文字クリック)

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長沙日語教師録  
「コメント」



  
     

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2007/06/07

ありがとう、我が娘


 家から嬉しいものが届いた。
娘からの「父の日」のプレゼントだ。小生がこちらで生活しているので、娘なりに考えた結果の品物だろう。 下駄と緑茶だ。イヤー、嬉しかったねえ。娘から中国に送ってくるとは夢にも思っていなかったからねえ。異国で感じる身内の…は格別だねえ。ちょっぴりホームシック?になったよ。その晩、さっそく下駄をはいて教室へ行ったよ。ひとりの学生が気がついて「先生、それは日本の靴ですか。」と問うた。そうだ外国人は靴だと思うんだ。学生に自慢げに?説明したよ。娘から「父の日」のプレゼントだとね。異文化を彼らに見てもらうのも日本人の小生の務めのひとつだ。3週間ほど前に浴衣を着たときは「浴衣」に目が行き「草履」は見ていなかったと思う。ジーンズに下駄履きだが異国ではいいもんだ。郵便局へも下駄履きで行ってきたよ。ちょっと音がするけど、それがいいねえ。
 中国で日本茶を飲んだことがない。長沙で一度日本料理店へ行ったが、そこのお茶もちょっと違うんだよなあ。久しぶりに日本茶を飲んだ。なぜかホッとした。
 家族はいいねえ。温かいねえ。
 ありがとう、我が娘。

2007/06/06

ニンニクの芽と豚肉炒め


   日曜日の夕食は学生が作ってくれた。美味かったなあ。ニンニクの芽と豚肉炒め、青野菜炒め、キュウリの輪切り炒めそれにタマゴスープだ。日ごろ料理はしていないそうだ。小生のために作ってくれたのだ。ありがたいねえ。 学生達と食べる料理は美味いねえ。ひとりで食べる料理はあじけないねえ。
 食事後、彼女らふたりに日本語教室?を開いた。まずは小生のメールを読んだり、日記を読んだりそれから2級の聴解テストをした。彼らにとって聞き取りは大変なようだ。活字を見れば意味が分かるが聞いて分かるのは大変なようだ。だから小生も熱が入る。あれだけ熱心な彼女らゆえ、日本人と多くの会話をすれば聞き取りだけでなく、会話能力が向上すること間違いなしだ。 
 周さん、スさんありがとう。本当に美味かったよ。  小生は本当に幸せもんだ。

2007/06/05

オシドリ鍋?


  土曜日、学生達と鍋料理を食べに行った。日中の気温が30℃をはるかに超えた日なのにその店は満員だ。やっとひとテーブルを見つけた。定員400人くらいのとても広い店が夕方6時に満員なのだ。安くて美味いと評判の店のようだ。鍋の半分は辛いタレ、半分は辛くないタレだ(鍋の名前はオシドリ鍋だそうだ)。 合理的だ。家族ずれ、学生同士、恋人?、10人ぐらいの仲間等どのテーブルも楽しそうな会話の花が咲いていた。また、どのテーブルも多くの料理が並んでいる。こんなにたくさん食べるんだろうかと思うぐらいだ。我らのテーブルもしかりだ。5人でこんなに食べるんですかと言いたくなるほど一度に注文するんだ。日本人の感覚では理解でない。でも食べてしまうんだからすごいよ。彼らとワイワイガヤガヤ楽しい会話が続き時間のたつのを忘れていた。
 ありがとう、王さん、陳さん、劉さん、黄さん。
 
 その帰りに眼鏡屋の前を通ると店の中で手を振る女性がいた。メガネが壊れた時に検眼してくれた女性だった。初対面の時はなんと無愛想な女性だと感じた。その後2、3回行っているうちに親しくなった?のか…。30歳代?の笑顔のステキな女性だ。名前は知らないが、たしか胸に名札をつけていた。
次に歩行者天国に行った時はその店を覗いて見ようと思った。歩行者天国に行く楽しみがまた増えた。
 今日も充実した一日だった。

2007/06/04

思わぬ来訪者


  夕方学生達と歩行者天国へ夕食を食べに行こうと学校の正門を出た。すると「牧野さんですか」と声をかけられれた。ビックリした。知らない人が小生の名前を呼んだのだ。聞けば我が同僚の先生にメール連絡した北京に留学中の日本人だそうだ。そう言えば3,4日前にその先生から北京にいる日本人留学生が長沙に来られるようだ聞いていたので、すぐにその人だと分かった。 その日はお互い用事があったので、立ち話で分かれた。
 あくる日午後2時ごろ彼が来訪した。彼は去年9月から留学しているそうだ。流暢な中国語を話しアチコチ一人旅しているようだ。たくましい。若い。色々なものに興味があるようだ。今日も愛晩亭、烈士公園等へ行きスケッチもしたようだ。聞けば北京に尺八を持ってきているという。趣味も広いようだ。
 我が宿舎でお互いの思いを語り合った。お互い定年退職組の同年代だ。その後、教室へ行った。学生が勉強していたので彼らと小一時間会話?を楽しんだ。学生も新しい日本人教師?に積極的に話しかけた。実にほほえましい光景だ。はじめ彼は堪能な中国語で話していたが途中からは日本語会話?を楽しんでいるようだった。
 彼とは初めて会ったが旧知の友のような感じがした。なにか同じ価値観を持っているような感じがした。いい友が出来た?もっと早くから彼と知り合っていたら…。彼は午後6時の汽車で北京に帰った。もう一泊し、明日の小生の授業に参加して欲しかった。残念だ。
 縁とは面白いもんだ。彼とは縁があるんだと思った。彼は鹿児島だそうだ。小生の自宅とは千km以上離れたいるが、これからこの縁が続くかもしれない。彼も小生と同様7月に帰国するようだ。縁があったらその後もよろしく。  
 今日は思わぬ来訪者に感謝。彼に刺激を受けたよ。

2007/06/03

接触事故 その後


   張家界、鳳凰の旅から帰る途中、車が接触事故を起こしたことで旅行社の担当者が来訪した。今回の旅行に際し事前に契約書を交わしたので、この接触事故が契約書の条項に抵触するか否かを伺った。旅行社は以下の説明をした。
 ●接触事故を起こし帰宅が遅くなったことは申し訳ない
 ●しかし、契約書に記載された個所はすべて見学した。
 ●さいわいお客様は怪我をされていない、かつ財産の損害もない。
 ●帰宅時間は契約書には記載されていない。
 ●よって契約条項に抵触する項目はない。
説明を聞いてなるほど?と思った。しかし、日本ならばどうだろうか・・・?交通事故により5時間弱の時間を無駄にした。帰宅予定時間午後7時から8時ごろが深夜12時過ぎになったのだ。それも昼飯は車中で食べたバナナ3本、晩飯はコンビニで買ったパンと牛乳だ。その原因は旅行社が依頼した運転手の交通ルール違反だ。我々が乗った車の運転手が加害者なのだ。
 残念ながら契約書に書かれている中国語の解釈は難しくて理解できない。でも、なんと言っても怪我がなく無事に楽しい旅ができたので、いい体験をしたと思う。
今回の旅行社の説明もよい経験をしたと思う。説明に来てくれてありがとう、劉さん。
 劉さんはつねに真摯な態度で説明し、とても好感がもてる青年だ。いい青年に巡り合った。この接触事故がなければ劉さんとじっくり話すこともなかったろうに。
 劉さんが持ってきたスイカは今回も通訳をしてくれた元学生にわたした。バナナとレイシは他の学生と一緒に食べようと思っている。
  劉さん、お世話になりました。ありがとう。

2007/06/02

旅行雑感


  張家界は多くの観光客がいて、森林公園内のバス、ロープウェイ、エレベーター、観光船、電車等どれに乗るにも順番待ちだ。ゴールデンウィークは驚異的な順番待ちだったそうだ。2,3時間待ちは当然だったとか。5月の下旬はそれほどでもないが、でも並んで待つのである。我らのガイドは要領がいいのか、案内するのが個人客二人と少ないせいかどうか分からないが、別ルートで乗ることがたびたびあった。小生はいつもは堅い事を言って割り込みする人がいると注意する方だ。しかし、その時はちょっと嬉しく感じたのである。乗り物に乗ってから自分はいい加減な人間だとつくづく感じた。他人に割り込みを注意するくせに自分は割り込み?して乗っている。それも我がガイドは「要領がいい」と思うんだからなんと自分勝ったな人間ではないか。なんと自己中心の人間ではないか。 何の気なしに本音と建前を使い分けているんだな。本来の自分はこんなもんなんだ。

 旅行に同行した元学生(5月12日に卒業)の日本語能力は学校内で最も優れていたと思う。旅行に際し、彼には小生の通訳兼秘書としての任務を依頼した。彼は通訳になりたいようなことを言っていたので「通訳の役割」も説明した。また、小生は日本の「ビジネスマナー」の授業を担当していた。もし日本企業に入社した時のために「日本のビジネスマン心得?」なるものも授業で教えた。これを彼がどれだけ理解しているか。どれだけ実践できるか。今回は小生の教え方の成果を問う旅でもあった。 結果は教え方の悪さがハッキリと分かった。定年まではビジネスマンとして働いており、定年後日本語教師の資格を取った小生には教師経験不足なのか、それとも指導力不足なのか。教えることの難しさをあらためて痛感する旅でもあった。
 でも、小生の任期はあと1ヶ月、自分の持っているものをどれだけ学生に伝授できるか? 教え方はそう簡単に上手くなるわけがない。あとは熱意かな? 情熱を持って彼らに接したい。何かが伝わるかもしれない。
 悔いのない長沙生活にするぞ。 
 教えるつもりが、学生に教えられた旅だった。

 

2007/06/01

転校


 西安旅行から帰った翌日授業に行ったら二人の学生が転校したと言うではないか。小生に何にも言わずに・・・実に寂しい感じがした。彼女らの二人とはいろいろな思い出がある。二人ともよく勉強しクラスの中でもトップグループの日本語能力を持っていた。二人からのメッセージを他の学生が預かっていた。
 そして今度は張家界から帰った翌日のことだ。夜、いつものように教室へ行ったところひとりの学生が「先生、明日の夜、先生の家で餃子を作ります。」と言うではないか。どうしたのかなと思いよく聞いてみると転校すると言う。それも明日の夜9時ごろの汽車で目的地に向かうようだ。そういえば以前7月にここを卒業後シンセンへ行くようなことを言っていたことを思い出した。日本語能力試験は12月なのでその準備だろう。
 この二人はとても実直で努力する学生だ。
 この日、彼女ら二人はすでに退学したので授業には出席せず、3時ごろから準備をしだした。4時ごろになると別の二人も応援?に来て4人で作ってくれた。この日の餃子は特別な味がした。彼女らの「愛」が凝縮していた。ありがとう。美味かったよ。この日の餃子の味は一生忘れることはないであろう。
 12月の試験には4人の転校した学生の合格を願ってやまない。
 4人が夢に向かって邁進することを望んでいる。

2007/05/31

湖南省、世界遺産の旅


  湖南省の世界自然遺産である張家界と鳳凰へ行った(5月24日〜28日)。張家界の森林公園は本当に素晴らしい自然だね。あの山の形、日本では考えられない形だ。それも海抜千メートル程度の山でだ。地震国の日本では考えられない断崖絶壁の巨大な岩の乱立だ。黄山とは異質の景観だ。雄大さは黄山より、はるかに勝っていると感じた。ガイドの説明を聞きながら1日7〜8時間、のんびりと散策した。あるスポットでは観光客はいず素晴らしい景観を独り占めし、しばらくその場所で感慨にひたっていた。自然はすごいね。自然の前では人間はちっぽけな存在だ。人間は自然の中で生かさせているんだとつくづく感じた。
 一方、鳳凰は1,000年の歴史のある古い街だそうだ。観光の町だ。多くの観光客が街中を散策している。そのなかで、今でも鳳凰の人々は落ち着いて生活しているように感じた。夜、街中を流れている川を小船で遊覧した。定員20名程度だが、その船は船頭と我ら3人だけだ。昼間とまったく違う風景だ。日本と同じような灯篭流しをしている人たちがいた。聞けば「幸福祈願」だそうだ。ロマンチックな光景だ。みんな幸せになって欲しい。小一時間の遊覧はなんとも言えない心境になった。手漕き船はゆっくりと進み川面のさわやかな風も気持ちよかった。昼間の喧騒さが嘘のようなひと時だった。
 今回もいい旅をした。

2007/05/29

貴重な体験?


  またまた貴重な体験をした。
 旅行中に小生がチャーターした車が交通事故を起こしたのだ。それも加害者だ。
 5月中旬に卒業した学生とふたりで24日から28日まで張家界と鳳凰へ遊びに行った帰りのことだ。
鳳凰から長沙へ帰る途中、我々の乗った車がセンターラインをオーバーし相手車(屋根付トラック)左バンパーと接触し両車のバンパー周辺を損傷した。幸い人的被害はなかった。
 接触直後、当車の運転者は相手車の運転手、助手にタバコを差し出した。相手の運転者は受け取らなかったが、助手は受け取り、そのタバコを耳に挟んで3人が大声で話し出した。小生はチンプンカンプンで何も分からないが、かなり大きな声で話していた。そのうち当方のガイド(女性)も車を降りて話しの動向を伺っているようだった。通訳兼秘書役?の元学生が警察を呼んだようだと教えてくれた。5人の交通警察官が来るまでに1時間以上かかった。両車の運転手はそれぞれ警察官にタバコを勧めていた。受け取った者をいれば拒否した者もいた。ひとりの警察官は状況写真を撮りだした。もうひとりは現場の状況図を詳細に書き出した。その警察官が指示すると二人の警察官は道路幅、スリップコーンの長さ、双方の車の停止位置等をメジャーではかり出した。
 その間、事故車両は接触当時のままである。交通支障だ。警察官は交通整理は全くしない。さいわい車一台がどうにか通れるスペースはあった。 保険会社の担当者らしい人も来ていたようだ。しかし、ハッキリしたことは分からない。小生の通訳?も運転免許を取得していないので事情通ではない。
 警察の現場検証も終わり警察官の書いた書類に両車の運転手がサインした。 
その後、被害車の会社の幹部らしい人と、我々の車の運転手と交渉しているようだ。両者、身振り手ぶりで話していたが最終的に我が運転手が1,200元支払ったようだ。保険会社は何をしに来たのか、いまだ理解できない。それから、まだあるのだ。我が運転手が加害者認定されたようなので、我が運転手のみ鳳凰警察署に行かなければならないのだ。また出発点まで戻るのだ。警察署で運転手は取調べ?を受けたのかどうかは分からないが約1時間、車に戻ってこなかった。その間、暇なので警察署のお手洗いを借用した。小生はトイレに大変興味があるのだ。トイレの清潔感が有る無しで、そこの会社、団体、個人の生活意識が分かるような気がするのだ。(小生の部屋のトイレはどうかな?)さいわい現場検証していた警察官が外にいたので彼にトイレはどこかと尋ねた。2階だと教えてくれた。しかし、2階にはなかったので、2階にいた警察官に尋ねた。3階の両隅だと教えてくれた。確かに両サイドにあった。正直あまり清潔とは感じなかった。あの現場検証を見ていて「やはり」と感じた。 
 鳳凰県公安局交通警察大隊だ。

2007/05/24

新たな朋友


  1ヶ月ぐらい前、学校近くに湯包(肉スープ入りパオズ)の美味い店が開店した。持ち帰り客も多く行列ができている。 開店直後に食べたが確かに美味かった。その後2,3回行ったが湯包は売り切れでシューマイ、ワンタンを食べていた。2週間ほど前ひとりで食べに行って時、客も少ないせいか店員が話しかけてきた。片言の中国語で中日友好?をはかった。その時も湯包は売り切れだった。「私は湯包が食べたい。今度来た時には食べさせてください。」とお願いした。店主はじめ3、4人の店員が皆OKと言った。その後時どき食べに行くが湯包はどう言うわけか残っている。開店当初予想外に売れたため、増産したのかな? 湯包、シューマイ、餃子、ワンタンどれも2.5元だ。安くて美味い。5元で腹いっぱいだ。先日夜8時ごろその店の前を通ると客はもういない。店の人たちの夕食時のようだ。男集はビールをラッパ飲みしていた。鍋料理だ。店主が「食べろ」と言ったので一口食べた。ちょっと辛いが美味かった。「ビールも飲め」と勧められたが飲食後だったため断った。 彼らは小生が日本語教師だということを知っており「給料はイクラだ、家族はどこにいるのだ、日本語を教えてくれ、日本のお金が見たい、この字は日本語でなんと読むのか等」いろいろと聞いてくる。彼らは南京から来ているようだ。「南京に行ったことがあるか、是非南京に来い、授業のない時は遊びに来い」とも言う。その店の前を通ると食事をしない時でも店の中に入ることが多くなった。
 また新たな出会いが始まった。

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