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2007/06/02 旅行雑感 |
張家界は多くの観光客がいて、森林公園内のバス、ロープウェイ、エレベーター、観光船、電車等どれに乗るにも順番待ちだ。ゴールデンウィークは驚異的な順番待ちだったそうだ。2,3時間待ちは当然だったとか。5月の下旬はそれほどでもないが、でも並んで待つのである。我らのガイドは要領がいいのか、案内するのが個人客二人と少ないせいかどうか分からないが、別ルートで乗ることがたびたびあった。小生はいつもは堅い事を言って割り込みする人がいると注意する方だ。しかし、その時はちょっと嬉しく感じたのである。乗り物に乗ってから自分はいい加減な人間だとつくづく感じた。他人に割り込みを注意するくせに自分は割り込み?して乗っている。それも我がガイドは「要領がいい」と思うんだからなんと自分勝ったな人間ではないか。なんと自己中心の人間ではないか。 何の気なしに本音と建前を使い分けているんだな。本来の自分はこんなもんなんだ。 旅行に同行した元学生(5月12日に卒業)の日本語能力は学校内で最も優れていたと思う。旅行に際し、彼には小生の通訳兼秘書としての任務を依頼した。彼は通訳になりたいようなことを言っていたので「通訳の役割」も説明した。また、小生は日本の「ビジネスマナー」の授業を担当していた。もし日本企業に入社した時のために「日本のビジネスマン心得?」なるものも授業で教えた。これを彼がどれだけ理解しているか。どれだけ実践できるか。今回は小生の教え方の成果を問う旅でもあった。 結果は教え方の悪さがハッキリと分かった。定年まではビジネスマンとして働いており、定年後日本語教師の資格を取った小生には教師経験不足なのか、それとも指導力不足なのか。教えることの難しさをあらためて痛感する旅でもあった。 でも、小生の任期はあと1ヶ月、自分の持っているものをどれだけ学生に伝授できるか? 教え方はそう簡単に上手くなるわけがない。あとは熱意かな? 情熱を持って彼らに接したい。何かが伝わるかもしれない。 悔いのない長沙生活にするぞ。 教えるつもりが、学生に教えられた旅だった。 |