永谷元宏の「長沙日語学院 友好の輪
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福島顕二郎の長沙教師録〜未来への道が完成(文字クリック)

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長沙日語教師録  
「コメント」



  
     

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2008/05/15

四川で地震その3


5,12大地震と呼ばれる今回の地震。
やはり地震に慣れない国での大地震だけに、大変な被害になっていて、死者はすでに1万5千人を超しているもよう。
一番被害の大きいwenquanへは交通が遮断されたまま。
そして昨夜、四川省綿陽でマグニチュ―ド6,1の余震があったとも伝えられている。
余震で6,1とは、現地の人はどんな思いだろうか。
早く治まることを、ただ、ただ、ひたすら祈るのみ。

多くの子供が親を失っている。

2008/05/13

四川で地震その2


ここ長沙は、何事もなく落ち着いている。
だが、昨日の地震による死者5千人が、一夜明ければ、もう1万人に増えている。
そして震源地5万人と連絡取れずの報も。
聖火リレー中止の声も出ているもよう。
地震に慣れない国でのこんなに大きな地震、詳細が分かるようになれば、もっと被害は大きいかと思う。

中国に着いて、初めて上海を車で案内してもらった時、86階建てのビルを眺めながら「中国は地震がほとんどないからこんなに高いビルが建てられます」と説明を受けたことが思い出されてならない。

写真は、救出がかなわず、涙の隊員。

2008/05/12

四川で地震


5月12日(月)晴れ、午後2時からの授業が始まって、30分もした頃、少し揺れを感じた。
まず生徒が騒ぎだし「地震、地震」と地震を知らない彼らなのに、慌てて席を立ったりする。
それほど大きな揺れでなく、日本で言うなら「揺れたよねえ」くらい。
とにかく、すぐ治まったので、ほっとする。
皆は「先生落ち付いてますねえ」と感心。
日本では、もっと大きい揺れが時々あることを説明し、地震の時にはむやみに外へでないように話す。
中に1人、鞄を持って帰りかけた子があったので。
夕方になって、生徒から、四川が震源地、マグニチュード7.5 と聞く。
死者が5000人にのぼるとか。まだ被害はこれから判明することだろう。四川が故郷の子もいる。心配。

写真は震源地wenchuan

2008/05/11

中国料理その5


ここのところ、毎日学生に作ってもらった料理を堪能している。
まず、07−02(初級クラス)の学生6人。
マーボート―フ、じゃがいもの炒め、ニンジンと豚肉の炒め、チンジャオロースー、ゴーヤと卵の炒め、レタスの炒め、トマトと卵のスープなど、7種類ものおかずを見る間に作ってくれた。
素材を活かした味で、誠においし〜い。
次は、07−03(初級クラス)の6人と、親子丼、ピーマン炒め、空心菜炒めを作る。
「みんなの日本語」で親子丼を習ったけれど、みんな食べたことがないと言うので作ることに。
ところがみんなが買ってきてくれた鶏肉は、内臓も足もそのままついた半身の鶏。
中の1人が上手にさばいてくれ、無事親子丼は出来上がったけれど、もちろん丼の上には、足がそのままのっていた。
そして空心菜は手でちぎって、ピーマンは大きいのをそのまま炒めて。
次は07−04(初級クラス)の男子学生が作ってくれた魚料理。
鯉1匹をたっぷりの油で蒸し焼きにし、豆鼓(中国独特の調味料)とピーマンを炒めたタレをかけたもの。
思ったより油っこくなく、それほど魚に関心のない私でも、つい手が伸びるほどおいしかった。
最後は07−04の女子学生2人。ささげと豚肉の炒め、ゴーヤと卵の炒め、キュウリと豚肉の炒め。
肉は最初に、塩、醤油、油をまぶして少し置く。
野菜は少し水を差して蓋をし、蒸し煮にする。
こうして、いろいろ作ってもらっていると、地方により、ずいぶん作り方が違うこと(もちろん個人差もあるが)そして中国料理そのものは、味と栄養を生かすため、できるだけ手を加えずに作ることが分かってくる。
おいしい料理は、全部メモしておいたので、日本へ帰ったら、みんなに作ってあげられるかも。
でも、もしかしたら、ここ中国だからおいしいのかなあ。

長沙には名物の豆腐がある。黒い豆腐で、少し臭い。一度は食べてみたが2度と手が出ない。日本の納豆より癖がある。でも好きな人は結構多く、人気が高い。

2008/05/10

物乞い


日本にも、昔は乞食がたくさんいたことを思い出している。今はすっかり見かけなくなり、忘れていたけれど。
ここ中国と言うより長沙でなのか、毎日乞食を見る。
音楽を流して、あるいは曲芸のまねをして、また裸になって不自由な体を見せたり、転げまわったり、ただ黙って皿を突き出したりと、方法は様々だが、いたるところで見かける。
どうしたらいいのか、対応に戸惑う。
学生たちに聞いてみると、「取り合わない方がいい、自立しない」と冷静。
確かに、いちいち対応しきれないほどその数は多い。
日本も通ってきた道。
ならば、日本はそれほどに経済発展したと言えるのだろうか。

2008/05/10

日本語コーナー(巻き寿司)


今度の日本語コーナーは何がいいかな~と考えて、学生たちに聞いてみたら、「お寿司の作り方教えてくださーい」と。
えー、でもこんなに大勢なのににどうやって?設備ないしー。
でも、折角ならなんとかしてあげたいと考え、ある程度準備したものを教室へ運んで、やることに決める。
当日、6合炊きの炊飯器で2回ご飯を炊き、学生にも手伝ってもらって、何とか昼休み中に準備完了。
日本から持って来た まきす5本 が又しても大活躍。参加者は、遅れてきた人も入れて、およそ30人余
酢飯の上に、卵、キュウリ、缶詰めの魚を置き、自分でくるくる巻いて出来上がった時には、思わず歓声が上がる。続いて、おいし〜い!の声が。自分で作ったものは、ほんとおいしいよね。
よかった!よかった! みんな本当に喜んでくれるから、少しくらい大変でも、いつも必ず「良かった」と思える。こんな喜びをもらって私のほうが感謝。
教室の準備から後片付けを一生懸命やってくれた07−04(初級クラス)の学生たち、足りるかどうか心配だった 酢、のり をわざわざ買いに行ってくださった劉先生、本当にに有難うございました。



2008/05/09

偽札


中国では、偽札が横行。
日常茶飯事らしく、お金を受取るときには必ずチェックするのが習慣。
スーパーでも、デパートでも、その辺の食べ物屋でも、100元どころか、20元くらいでも、触ってみて、透かして見て、確認の上で受取る。
最初はちょっと気になったけれど、慣れてきてもう苦にはならない。
こんな風に横行しているからか、偽札に出会っても、少しくらいならニュースにもならない。
毎日口にする命のもとである水にせよ、こういったお金のことにせよ、日本の10倍近い人口を抱える国としては、扱いきれない問題なのだろうか。
人口と言えば、生徒に「一人っ子政策」について作文を書いてもらったら、増えるばかりの人口を憂えて「1人っこ政策」を支持する子が多かった。
そして地球規模で考えても、中国は世界に貢献していると。

広い国土である上に、56の民族が集まっての13億の人口。
まとめることは至難の業だと思うが、オリンピックについては、国民一丸となっての意気込みが感じられ、いつも圧倒される。
皆一様に、心から喜び、期待し、心ひとつにしてオリンピックを迎えている。
日本では考えられない雰囲気。



2008/05/07

ダンス教室その2


先週の月曜日から、突如ダンスはお休み。
先生(主に教えられる女の先生)が盲腸の手術で緊急入院されたため。
1週間後、もう一人の男の先生とお嬢さんである先生とで再開。
30人以上あった参加者が少し減ったが、でも無事続いている。
やっぱり汗を流すのは気持ちいい。今日も出かけよう!
ワルツを踊っていると、学生たちが「先生 ハオ リーハイ(素晴らしい)」と言ってくれる。「シエシエ(ありがとう)」
でも、なんとか、ワルツくらいなら踊れるけど、ラテンはとても駄目。
若い彼らは、素敵。ほんとに美しい!

参加者は長沙大学の学生も多く、休憩中には、よく話しかけてくれる。
日本語がダメなので、英語で会話。
両方が片言なので、かえってよく通じて、面白い。
時には、担当クラスの生徒も加わって、日本語、英語、中国語の3ヶ国語で、すったらもんだの会話に。
若い人たちとの会話って、ほんと楽しい!。

2008/05/06

学生その3


教室で見る分には皆明るくて元気な学生たちだが、慣れてくると、それぞれ自分の人生を背負って生きていることが見えてくる。
同じように授業料を払ってこの学校に来ているとはいえ、貧富の差があり、家庭の事情も様々。
高校卒業後、一度は就職してからこの学校に来ている子が多く、卒業すれば殆どが仕事に就く。
もちろん、日本語を生かして就職したいと思うであろうが、大学卒に対抗するのは至難の業らしい。
なんとかここでの努力が実るようにと祈るばかり。
それに、ただ勉強熱心だとばかり思っていた彼らの中にも、勉強嫌いな子、ほかのことに夢中な子、悩みが多くて勉強に集中できない子など様々あり、そんな彼らに対して一体何が必要なのか、どう役に立てるのか、自問してみるが答えは容易ではない。
恋の悩みを話してくれることもある。
結婚の約束をしていたけれど相手が浮気だったので別れたとか、互いに愛し合っていたのに家柄が合わず別れたとか、一時は愛し合っていたのにお互い合わないことが分り別れた、などなど。
そして皆、今は、人を愛することが怖いと。
彼らにとっては本当につらく切ないことであろうけど、私から見ると、彼らは本当にキラキラ輝いて見える。こうして傷ついて、苦しんで、皆成長してゆくのだろう。
一つ大人になった彼らに、必ず本当の出会いが来ることを祈ってやまない。


2008/05/04

ゴールデンウイーク、、、4日目


学生たちに紅焼肉をつくってもらう。
先日、日本のOIA日本語教室(岡崎市国際交流委員会が開く日本語教室)のお仲間である橋爪さんから手紙が届き、いろいろ助言をいただいた。
長沙での見所とか、ぜひ覚えるといい料理とか(毛沢東の大好物だった紅焼肉など)
ほかに、近い将来、長期滞在で日本に入国するためには必ず日本語能力が要求、チェックされ、その為にも、日本語学校はますます重要になるということなどを。
さっそく、お勧めに応じて、昨日は岳麓山へ。
そして今日は、学生に紅焼肉を作ってもらうことに。
つくり方はしっかり覚えた。意外に簡単。
ほかにも広東風スープとか瓜の炒め煮などもあり、みんなでワイワイ食べる料理はいつもながら本当においしく、手紙がきっかけで又楽しい1日となった。
ところで、スープを作る時、骨付き肉からすごいアクが出たけど、やはり中国では取らない習慣のよう。
これもちょっと日本と違ってるかな。

こうして、いつもいろいろ助言がいただけることは本当に有り難く、先にいただいた、やはりOIAの先輩である山本先生の手紙も心に残る指針となっている。
「本当に中国人と仲良くなるためには、まずお互いの違いを発見するのが大切。そして分かり合える部分とそうできない部分とをしっかり掴みなさい」と。
何かをいっぱい掴んだ気はするけれど、まだ頭の中でも心の中でも、整理しきれていない気がしている。

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