永谷元宏の「長沙日語学院 友好の輪
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福島顕二郎の長沙教師録〜未来への道が完成(文字クリック)

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長沙日語教師録  
「コメント」



  
     

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2009/09/26

長沙郊外へ



朝から良い天気に恵まれ、今日は暑くなりそうだ。

お昼前から学生と、以前学校でクラスメイトであった学生を訪ねに長沙郊外へと行く。

バスは168系統。

長沙駅前を通りすぎ、街からどんどんと離れていく。

バスから降り立った場所は何もない広い道路。

バス停で待っていると、彼女が迎えに来てくれた。


彼女(王さん)の住む場所は土地開発を行っているところ。

今はまだ小さな団地だが、ゆくゆくは大きな街になるそうだ。

学校を卒業した後で、姉の経営するスーパーで働いている。

団地に人影はまばらで、商店や飲食店がぽつりぽつりと店をだしていた。

団地内に入るといきなり花火が打ち上がった。

ものすごい音にびっくりしていると「新しいお店がオープンしたんですよ」と教えてくれた。

中国では新しく店がオープンすると、爆竹や花火でオープンを知らせる習慣があるらしい。

日本で行ったら、えらいことだ。

しかし、間近で花火の音を聞くことが無かったので、打ち上がるたびに驚いてばかりだった。一緒に行った学生も耳を塞いで、急ぎ足で建物内へ。


彼女の働くスーパーを見学して、近くにオープンビリヤード場があるので、そこに入って遊ぶことに。

ビリヤードは久しぶり。年に何回かしかやらないので上手では無いのだが、学生の手前なんとか良いところをみせたい。

しっかりと玉を打つことは出来るが、なかなかポケットに入らない。

横で見ていた子どもと仲良くなり、一緒にすることに。

子どもと遊ぶのはおもしろい。わがままだが、表情や表現が自由でこちらも楽しくなる。

言葉は分からないが、雰囲気や表情で意志の疎通が出来、チームを組んでの試合では勝利を勝ち取った。


ビリヤード場をあとにして、昼食をとり、近くの公園へ。

公園で昼休みをしているおじさんに学生が声をかけ、話が弾む。

日本人だというと、日本語を教えてほしいとお願いされ、どんな言葉が教えてほしいかと尋ねると身振りや学生に中国語で説明をし始めた。

話を聞いても分からず、学生もなんと説明していいか分からない様子。

単語を拾い集めるとなんと{納棺師}だった。

どうしてまた、そんな言葉を知りたかったのだろうか。不思議である。

色々な話をして、あっという間に時間は過ぎていく。

この町は、まだ開発途中だが、今からどんどん大きくなっていくのだろう。


2009/09/25

市岡先生の奥様とご対面



朝、学校へ行くと、職員室に奥様が座っていらっしゃった。

「おはようございます。」

日本人の声に懐かしさを感じる。

昨日、長沙に着き、今日は学校の見学をするらしい。

まず、私のクラスで生徒たちの様子と教室を見ることに。

0804クラスの授業。

まず、市岡先生の奥様に自己紹介をしていただくことに。

伊豆からお越しで、お名前が市岡聖子(いちおか きよこ)さん

聖子さんには息子さん2人と娘さん1人の計3人いらっしゃるそうだ。

息子さんも娘さんも私よりも年齢が上で、生徒たちは孫みたいなものだ。

0804クラスで、市岡先生から授業を教えてもらったのは半分くらい。

聖子さんに質問を生徒たちにしてもらう。

日本の標準語を話し、ゆっくりとした雰囲気にしばし、聞き惚れる。

学生たちは次々と質問をしていくが、時間が無くなり、残念。

全員に色々な質問をしてもらいたかった。


午後から今度行く張家界の列車の切符を買いに学校の近くのホテルへ。

ホテルで列車の切符が買えることに驚きである。

聖子さんに私の日本語が中国人に似てきていると指摘され、たいそう驚いた。

自分では変わっていないと思っていたので、なおさら、ショックでもある。


夕方、聖子さんの洋服を買いに、8人の生徒たちと金満地へ

金満地は学校から歩いて、20分ぐらいのところにあり、地下に店がたくさんあるところだ。

店の内容は、若い女性の洋服が多くあり、小物や食事が出来るところなどがある。

私は、初めて行ったので少々興奮ぎみ。

いろんな店を眺める、ウインドショッピングを楽しむ。

聖子さんのほしい商品は見つからなかったことは大変残念であったが、みんなで歩きながらのおしゃべりは楽しいものであった。

2009/09/24

夜の教室でアニメについて



午後の教室で入れ替わり入ってくる人たちと話をし、孫湘南さんと周洋さんに晩ご飯の食事を作ってもらうことに。

食事を学生と作って、夕食を食べた後、教室へ。

0802クラスを覗くと、初めて見る学生を発見。

早速、話をしてみると色々な話が出てきた。

学校に入ってまだ1ヶ月もたたず、間もないといっていたが、日本語がすらすらと出てくる。

学校に入る前に、日本料理店でアルバイトをしており、そこの店長に教えてもらったそうだ。

しかし、アルバイトをしていた期間は3ヶ月。

そんなに短い期間で話が出来るぐらい上達するものだろうか。

彼女は、日本のアニメが大好きで家にあるインターネットでよくみているらしい。

日本の事についても大変興味を持っており、色々な情報を持っていた。

今の日本の首相は誰か、この間、日本で選挙があり見ていたなどである。

日本のアニメは本当にみんなから愛されている。

インターネットカフェに行けばたくさんの人がアニメを見ているし、売店などで日本のアニメのグッズがよく売られていた。

少し前までは、日本のアニメは外国に受け入れられないものであると思っていたが、生徒から「日本のアニメはすごいですよね、どうやったらそんなことが考えられるのか。日本に行って、アニメを作っているところを見てみたい。」などアニメ話はつきない。

私は、少ししか分からないため、生徒から教えてもらうばかりである。

年が近いが、少々ジェネレーションギャップを感じる。



2009/09/23

黄先生と食事



午前中の授業、1コマの休憩中に黄先生と学生に呼び止められる。

「部屋の鍵を貸して」

黄先生が昼食の料理を作ってくれるらしい。

突然の申し込みにびっくりしたが、とてもうれしく思い、鍵を渡す。

しかし、昨日洗ったベッドのシーツが干しっぱなしだったことに気づき、「失敗したな〜」今朝、たたんでおけばよかったと心の中で思いながら次の授業を行う。

午前の授業が終わり、毛先生とようさんの3人で部屋へ向かう。

いつか、毛先生も時間があれば、料理を作ってくれるとの事。

いつになるか分からないが、楽しみである。

部屋に入ると、良い匂いが立ちこめていた。

今回も魚料理メインで野菜炒めがたくさん。

魚は中ぐらいの大きさだが、私も何回も中国の魚を食べてきたので、早速おいしいところを頂くことに。

中国の魚は小骨が多い。

しかし、腹の近くには骨が少なく、味がしみていておいしいのである。

野菜料理も新鮮な物を使い、前日の物を中国の人は使いたがらない。

大体の日本人も同じであろうが、私は冷蔵庫に入っていると、つい使ってしまう。

料理はおいしく、とても大満足。

少し残った分は今日の夕食に・・・。

黄先生ありがとうございました。

2009/09/22

長沙駅へ



午後の授業が終わり周金玉くんから長沙駅に遊びに行かないかと誘われた。

今日は長沙駅の改装が終わり、記念式典があるらしい。

踊りや音楽のコンサートが有るらしいですよとの言葉に乗り、一緒に行くことに。

陳建東くんも一緒に、まずは、腹ごしらえ。

学校近くに出来た福建省の料理屋へ入り、ラーメンを食べる。

あんがアーモンド主体で、甘く、辛さがほとんど無い料理。

少し物足りないため、置いてある辛い調味料をかけて食べた。

最近、辛みに慣れてきたのだろうか。


お腹を満たして、早速出発することに。

店をでて、少し歩くと、前にクラスメイトがいた。

陳君が早速声をかけ、「一緒に行かないか」と誘うが、断られてしまう。

失意のうちにバス停で待っていると、後ろにさっきのクラスメイトがいるではないか。

男三人の小旅行に、2つのバラが咲く。

長沙駅へはバスで30分ぐらい。(168系統)

駅へ着くが、始まるまで30分前。

時間を潰すために、ケンタッキーのお店へ。

中はとても清潔で日本とそう変わらず、商品も日本と同じものが揃っていた。

ただし、ポテトに着いてきた、ケチャップが違う。内容を見ると、辛み成分が入っているではないか。さすがは長沙だけあって、こんなところにも辛さを求めているのだ。

30分たつが、一向に始まる様子がない。

駅には、旅行に行く人や待ち合わせをしている人、様々な人が入り乱れる、いつもの長沙駅。

「今日は無いみたいですね・・・」

2009/09/21

ショック



今日の授業で生徒から「今度の日曜日は授業が有りますね」と言われた。

何のことだか。日曜日は休みのはずだが。

私は市岡先生の奥様と生徒たちと一緒に土曜日と日曜日は岳陽に行くつもりである。

岳陽には洞庭湖という観光名所があり、とても風景がきれいなところだそうだ。

もともと、10月7日と8日に行くと勘違いをしていた私は、急遽スケジュールを変えて9月26日と27日に変更していたのに。

すぐに、劉先生に確認すると結果は同じ。

今度の日曜日とゴールデンウィークの7日を入れ替えて授業をすることになっていた。

7日水曜日は授業が2つ有るので変更は不可能。

何とか行きたかったが、また、今度の計画にすることにした。

せっかくのチャンスであったが、仕方がない。

冬休みは時間があるそうなので、そのときの楽しみに取っておく事にしよう。


2009/09/20

旅行の計画



長沙は久しぶりの雨

長沙に来たときに降ってから、ここ半月は無かった雨が勢いよく落ちてくる。

最近、暑い日が続いたので、これで夏が終わり冬へと向かうのであろうか。


生徒(卿亜麗さん)と教室で、市岡先生と話した旅行の話を聞くことに。

卿さんには市岡先生から電話が入っており、話はスムーズに進む。

張家界へは10月4日から6日までの3日間の予定。

列車で行き、市岡先生の奥様と私と生徒3人の計5人の旅行になるそうだ。

張家界へは、卿さんも行ったことがないそうで、今回の旅行を楽しみにしているそうだ。

私は写真でしか見たことがないので、実際に見る雄大な自然は感動的だろうと思う。

列車で3時間ぐらいだそうだが、近くにいても中々行くことが出来ないところなので、今回生徒にガイドをしてもらえるなんて、とても幸運だ。


卿さんから昼食を誘われたが、別の学生と一緒に作る事になっていたので、夕食を卿さんたちと食べることに。

本日は、学生の作る中華料理を、昼も夜も食べることが出来た。

メインは魚料理。

最近、川魚への抵抗感もなく、魚の細い骨もきれいに取りながら食べることが出来る。

少しのスパイスである辛さと醤油の香り、魚のほくほくとした食感が食欲をそそり、ご飯と一緒にとてもおいしく頂いた。


2009/09/19

中国語の勉強は果てしなく


先日、生徒から「先生は中国語を誰から習いますか。」と質問され、「まだ、決めていないですよ」と答えると「じゃあ、私が教えます」と先生になってもらうことに。

休日の教室で勉強することになった。

教室には午前中何人かの生徒がおり、その中でスタート。

他の生徒も教えてくれ、まずは、ピンインの発音の仕方。

日本でも、勉強してきたが何回か間違いを指摘される。

次に、数字の発音。

1〜100まで数字を言うが4と10の発音はかなりあいまい。

冷や汗もので、何とか言い終えると生徒から拍手。

少々、照れくさい。

挨拶ととっさの一言の練習をすると知らない言葉が飛びだし、何度聞いても覚えられず宿題へ。

本当に単語を覚えることは困難極まりない。

範先生も日本に留学していた頃は、単語を覚えて忘れるの繰り返しで日本語をマスターされていったという話を想い出す。

これから、生徒たちと中国語の勉強を週末だけでもしていくが、果てしなく続いていくことだろう。


夜は生徒たちと湘江へ散歩をする事になった。

散歩の途中に長沙日語学校で教師をしていらした市岡先生から、生徒に電話がかかってきた。

今度のゴールデンウィークに市岡先生の奥様が長沙に来られるらしい。

湖南省のもっとも有名な観光名所である張家界へ行くそうである。

私はまだ行ったことがないので、生徒に行ってみたいと話をしていたところだった。

一緒に同行させていただけないかとお願いをすると、快く承諾していただき、別の生徒に旅行の手配をしてもらうことになった。

市岡先生と奥様と話が出来、また、張家界に行くチャンスがもらえたことにとても感謝をしたい。

市岡先生、ありがとうございます。

来月が待ち遠しくなった。


2009/09/18

黄先生と食事


朝、ドアをたたく音にびっくりして寝ぼけまなこで扉を開く。

0804クラスの生徒、周金玉くんが立っていた。

「先生、黄先生と魚を持ってきました」

慌てて、身支度をして部屋へ迎え入れる。

今日は黄先生に昼食を作ってもらう約束をしていたのだ。

黄先生はさっさと調理場へ入り、魚の内臓を取り出し、塩を魚の表面と中にすり込んでいく。

どうやら、昼食の下準備らしい。

魚はまだ生きたままで、新鮮。

準備が終わるとすぐに学校へ。

どのように調理するのか、昼食が楽しみだ。


授業が終わり、周くんと昼食の材料を買いに外へ。

野菜と肉を買い出しに行き、黄先生の待つ校庭へ急ぐ。

時間より少し遅くなり、黄先生を待たせてしまったが部屋に入り調理が始まると手伝いに来ていた生徒たちにテキパキと指示を出し始めた。

黄先生は生徒たちにとってお母さん的な存在である。

頼りになり、その存在感はとてもすごい。

私も今日は長沙の母の味を覚えるべくメモ帳片手に一緒に調理場へ入る。


まずは、今朝持ってきた魚を使ったスープを作る。

ショウガと一緒に煮込むこと50分。

魚のダシで水が白くなったら塩で味付け。

下準備をした魚は油で表面が焼けたら、合わせ調味料で煮込む。

合わせ調味料はショウガ、ニンニク、唐辛子のみじん切りに塩と醤油、水を合わせた物である。


他の生徒たちも1品ずつ料理を作り、食卓へ。

ビールで乾杯をし、料理に箸を付ける。

長沙料理なので辛いと思っていたが、辛さもほどよくとてもおいしい。

スープも味が良くでていて、絶品だ。

ビールと共に、箸も進み、ご機嫌な昼食になった。

最後にみんなで写真を一枚。

黄先生も快く写真に応じてくださった。

先生には朝早くから、忙しい中、食事を作ってくださり、大変感謝。

また、料理の説明をしていただき、ありがとうございます。

今度、料理を作るときは今日教わった魚料理を作ろうと思います。

上手に出来たら、黄先生にも食べてもらいたいと思っています。



2009/09/17

授業について



朝、朝食を買うために学校の外へ。

長沙での朝食は肉まんじゅうかうどんが多いらしいが、私はとても肉まんじゅうが好きである。

中からしみ出す肉汁とふわっとしたまんじゅうがとても合う。

学校の校門をでると、すぐに見えるお店で朝食は買える。

豆乳と合わせて朝食を済ませ、いざ、授業へ。


今日の授業は0802クラス。

比較的全員が日本語を話すことができるため、会話練習を中心にやっていこうと思っている。

教科書(みんなの日本語)の練習問題と音読の練習をしたあと、会話の設定を行い生徒同士での会話を行うことに。

初めて行う会話練習でどうやっていこうかと悩んでいたが、少しの時間を与えただけで、生徒は場面を作っていく。

少々の冗談も入りつつ、とっさに言葉が出てくるところは、以前の先生たちの教えが今も生きているからだと思える。

生徒たちは会話をしたがっているということをひしひしと感じ、これからは授業にたくさん取り入れていきたいと思っている。


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