記録

初めての企画で、国道を歩行者天国にするため警察と折衝したり、障害者施設に理解し
てもらいながら参加を呼びかけるなど、準備が大変でした。
しかし、実際やってみると、予想以上の大きな反響がありました。「初めて寿司を食べた」
などと、車イスの皆さんから好評を得ました。
次回からは気軽に商店街に来てもらえるきっかけにもなったと思います。商店主からも
「障害者や高齢者への対応は、接客サービスの原点ともいえる。さまざまな障害者に店を
訪れてもらい，身を持って相手の立場を思いやり、人に優しい接客に務めることで、いい店
員教育にもなった」という声が聞かれました。　
　障害者と今までふれあう機会が少なかっただけに、難しく考えていた嫌いがありました
しかし、心のバリアは、ふれあいの回数を重ねていけばいくほど軽減されることを、今回の
イベントを通じて実感しました。ハード面のバリアを実現するにはお金がかかりますが、
イベントなど様々な期会をとらえて障害者とふれあうことはお金もあまりかからないし、私達
の心のバリアを取り除くのに効果的です。
　中央地区商店街は高齢者、身障者にやさしいまちづくりを目指しています。
　身障者の皆さんとこうしたイベントを通じてふれあうことで、商店街としてもいろんな情報が
得られたし、今後のハード整備とともに、ハート面でも貴重な経験となりました　鹿児島のバ
リアフリーのまちづくりの実現に向けて一石を投じ、波紋を広げたと言う評価をしてくださる方
も多いようです。行政の支援も仰ぎながら、「バリアフリー天文館」の催しは来年以降も続け
定着させていきたいと思います。いつ自分が障害者になるかもわからないし、将来必ず
高齢者になります。
　こうした取り組みは結局は、自分のためでもあるので、身近な問題としてバリアフリーを
とらえることが大切です。私自身、イベントの準備を進めていく中で多くの障害者や高齢者
福祉のことを知り、バリアフリーや福祉への意識も深まった気がします。

天文館は九州でもかなり大きな商業集積地です。福岡が縦に伸びている都市ならば、鹿児島には横の広がりがあり、それらがアーケードでつながっていて、雨の日でもぬれずに移動できるという特色があります。
福岡など県外の人たちにもっと天文館を知ってもらいたいものです。

福岡の街に行くといつもワクワクさせられます。常に新しい街や商業施設が出来、文化的な施設も整っています。
　その点、天文館を見た時「文化」が少ないと言う気がします。
　周辺部には、美術館や黎明館、県文化センターがあるのですが、「あれがあるから天文館に行こう」という目玉となる文化施設がありません。

天文館をじっくり見たとき、錦江湾という海に近い特徴が指摘されます。
　こんなに海に近い繁華街は全国でもあまり例がないのでは。
　だから、本港区をもう少し楽しい場所にし、天文館地区との回遊性を高める施設、仕掛けが必要では。そのためにウォーターフロント地区に市電を通すことも考えて良いと思います。
　さらに、天文館の通りは道幅が広く、カラー舗装もきれいに整備されています。さらに、バリアフリーにも配慮するなど、「人にやさしい」という特色があります。これをもっと深めていく必要があるでしょう。
　また、レジャーと買い物の両方ができ、一日食べるという点ももっと充実
　させる必要があります。
　九州新幹線がまもなく鹿児島まで開通しますが，天文館地区は危機感を持って、もっと魅力的な街づくりに取り組むべきです。

主なイベント

現金つかみどり大会

各店のびっくりワゴンセール
　　　　　　　　参加振興組合

　　　　　　　　ナヤ通り商店街振興組合

　　　　　　　照国通り商店街振興組合

　　　　　　　アモール商店街振興組合

　　　　　　　中町ベルク商店街振興組合

　　　　　　　　イベント広場

ナヤ通り・・・いづろドーム裏.山喜そば前

　　　　　昨年までは加根又の間。大福屋前

照国通り・・・日の出証券前。

コアモール・・

中町ベルク・2通り合同でカクノ広場

　　　　　　　ロッテリア。二見屋前

「私と天文館」・牧野　繁（天文館どっとこむ代表）
	ゆめの市２００２天文館フラワーフェスタ２００２