大石ケイジ的長沙日記
今日は日曜日。11時半ごろに、二年生の李湯竜くんが迎えに来た。李湯竜くんは洞庭湖の近くにある岳陽という街の出身である。男子生徒のリーダー格といった感じである。
写真右の左側・李くん。
 校門の前で、「4人の学生が僕をまっています。湘江・桔子洲に一緒に行きませんか?」との誘いである。
学校の前付近は市街地の中にある。
 授業中に僕がそこに行きたいと言った、と言うのだ。
そう言えば授業中によく生徒から質問が飛ぶ。

 「先生は長沙の何処が好きですか?」
 「先生は未だ来たばかりなのでどこへも行っていません」と答えると、

 「それでは先生はこれから何処に行きたいですか?」


 「先生は何を見たいですか?」「見たいのがありますか?」とくる。

 そんな質問の答えに「湘江・桔子洲」と言ったのかも知れない。もつとも、行ってみたい候補の一つではある。


「湘江・桔子洲」は長沙の市街地を二分する大きな川、湘江の中洲である。鹿児島の甲突川といったところか、と言っても規模は比較も出来ない。


とにかく広い中洲。蜜柑の木が多いので付いた名前なんでしょうか?
写真は川で捕れる魚と何買ってますか

端から端まで何百メートルと言った規模である。
 生徒たちの質問の意図の一つは、学習した日本語会話の力を試してみたいのだろう。日本人を相手に、日本語でやりとりをする。そのこと自体が目的なのかもしれない。

 質問の中身は「WHAT何が?」「WHERE何処に?」が一番多いのも未だ「HOWどのように?」とか「WHYなぜ?」といった会話まで至ってないのかも知れない。

 もっとも偉そうなことを言って、こちらは単語の羅列と繋ぎは日本語まじりで、まともな中文にもなっていない始末。答えが返ってきたら何を言われたかちんぷんかんぷん。

 彼らにとって、僕と行動することは会話学習なのだろう。もっとも、それはお互い様なのだが。だからぼくはこの頃気をつけているのは、なるべくみんなと公平に会話をするよう心がけている。

 日本語の未熟な子も本当は僕ときっと何か話したいに違いないと思って。でも、そんな気遣いも、日本的な感覚なのかも知れないけど。

 学院のある人民路を少し行くと詔山路という通りと交差する有名な通程国際大酒店のある通りである。
その近くからバスに乗って五一大路を山手に曲がると目的の一橋に着く。

 一橋から「湘江・桔子洲」までの生徒たちとのハイキングはとても楽しいものだった。
ただ川辺や草むらのなかを30分ほど歩くだけの行軍にすぎなかったけど、僕にとっては何とも言い表しようの無い懐かしいものだった。

写真:長沙名物「臭豆腐」に挑戦。左は黄雪蓉さん右は竜習さん。

写真:洲の頭(端)にある桔洲公園内の毛沢東の若い頃(28歳)の像の前で、記念写真。

写真:長沙一大きな道路・五一大路(凧揚げしている人がいっぱい)
 

学校のあるヤオリンは市の交通の要点
人民路と詔山路の交差する所です。
近くにポケットパークがあったり、すぐ近くに
は湖南省図書館、その隣には五つ星ホテル・
通程大酒店もあります。同時に、沢山の按摩
・マッサージ店や歓楽街になっていて、環境
面では学生にふさわしい場所とはいえません。