2006/4/1
堀田昌子さんから届いた桜の風景です。
堀田昌子さんから素敵な“桜”のエッセイが届きましたので掲載します。
桜
樹齢・・・・・・不明。身長(高さ)? 8メートル位 ウエスト(幹まわり)188センチ
昭和54年 この場所に家を建て引っ越して来た時 隣地の道路の側溝に咲いていました。
四年後の昭和五十八年に道路が整備されることになりました。
「この桜はどうなるのだろう・・・きっと切られる」
と思いまして,区長に手紙を出しました。
「切るには忍びない・・・」と思われたのか区長はわたしの願いを聞き届けてくれました。
レンギョウ(連翹」の花の咲き乱れる頃でした。
その花に詫びながら、桜の木を助ける為に、我が家の方へ動かしてもらいました。
連翹の花の黄色が、今もわたしの目に焼きついています。
助けられた命のお礼とでも言うのか“桜”は年々、大きくなり、すばらしい花を咲かせています。
桜の花が咲く度に・・・・・一年無事に生きて来た事に感謝です。
咲いているのは満開になってほんの一週間位ですが・・・・
風が吹いたら花が散るわけではありません。
咲きはじめの桜は・・・雨が降ろうが、強風でもけっして散ることはありません。
誇らしげに咲いて、一週間程が過ぎると 潔く散っていきます。
木の下には桜の花びらの絨毯が出来ます。
そして やがて新緑の葉が生い茂り 夏に陰を作り 秋には小鳥たちの格好の遊び場になります。
やがて、さむい冬をじっと耐えて・・・・・・春の訪れを告げるのです。
花が咲くと「あぁ ここにも桜の木があったのか。」
と思うものですが、我が家の“桜”の木は一年中、我が家を見守っています。
【桜さん・・ありがとう・・・今年も
無事にあなたを見てますョ」
夜はライトアップします。川向こうのマンションは市川市●桜と向かいの公園